1人が本棚に入れています
本棚に追加
パジャマを脱ぐ。
制服に袖と通す。
制服の下を履く。
荷物を持つ。
玄関で靴を履く。
それらはまるで儀式のようだ。
学校がある間は毎日しなくてはならない。
憂鬱に思うがそれは大人になっても変われない。
制服は自分の所属を示す。
どこか、学校という場所に所有されているみたいだ。
刑務所だってそうだ。
そう思うと学校という場所に囚われているみたいだ。
唯一変わるのは自分で選べる自由ぐらいだろう。
ズボンを女子が履いていても何もおかしくない。
では、なぜ男子がスカートを履くことはないのだろう。
男の醜い足を見たくないということか。
それは女性も同じだ。
足を出していたくない。
不自然だ。
毎日スカートを履いていると自分は確かに女だと思う。
だからといって男になりたいわけではない。
性別とは何だろう。
性別は肉体で決まる。
だが性別が精神で決まることはないのだろうか。
本来なら性別なんてないのではないか。
ただ肉体が変化しているだけだ。
それなのになぜだろう。
洋服で分かれているのだろうか。
<完>
最初のコメントを投稿しよう!