5人が本棚に入れています
本棚に追加
この日から医大の先生に診てもらえる金曜日までの間、私は悩んでいた。
堕胎の事だ。
私は堕胎なんかは本当に考えていなかった。
最悪万が一寝たきりになる可能性もあるが、何もない可能性もあるんじゃないのか。
手術も成功するかもしれない。
どれだけ考えても悩んでも、私は産む以外の選択肢がなかった。
もし寝たきりになったりしたら、子供本人からしたら迷惑な話かもしれない。
それでも私は産んで、一緒に生きていきたかった。
一緒にいたかった。
完璧に私のエゴだ。
それは十分わかっていたが、でも堕胎はどうしても嫌だった。
考えられなかった。
母は、私の決めた事に協力すると言ってくれていた。
最初のコメントを投稿しよう!