あー、あの日の、わいの冒険1年生 その7「雪ちゃんのお迎え」

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 以上。  今回は雪ちゃんこと、涼石雪生が昔話をご披露いたしました。  ご清聴ありがとうございました。  人生チャレンジ、そして失敗の連続。  それで、十分。  なあ、「梅ちゃん」  あ、お迎えがきました。 「じっちゃん。帰ろう」  おっちゃんになった夏生が車椅子を押してくれます。  デイケアからの帰り道。  車の窓からは夕日が見えました。  だいぶ薄暗くなっていましたが、綺麗な夕日です。  この夕日は色あせないんですね。  一緒に見た思い出も。  ああーー、だからでしょうか。  黄昏時とはよう言ったもんです。  誰かがそこにいるような気がします。  そこにいるのは誰でしょう?  梅ちゃんと見た夕日、息子の桔平と見た夕日、夏生と見た夕日、芽生と見た夕日、もちろんお世話になっている、夏生と芽生のお母さん、弥生さんと見た夕日も。色あせない思い出が蘇ってきます。  そして、なんと今はひ孫もいます。  次のチャレンジは、ひ孫を迎えに学校まで行き、手をつないで見る夕日でしょうか……  雪ちゃん、もうすぐ100歳です。  なんでか、まだ、まだ元気です。 「梅ちゃん」そろそろ迎えにきてや。  忘れとんちゃうやろな?  と、ちょっと不安になる雪ちゃんでした。 Fin
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