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すると、ミコの首がわずかに前へ傾いて、それが頷いたように見えたから、メエはますます表情を明るくした。
「いきたいって!だから、メエもいきたい!」
そうせがまれたシスターは長々と思い煩ってから、渋々ながらも「自分でもどうしてか分からないけど……行かせてあげなきゃいけない気がしてならないわ…」
「ほんと!?」
「ええ…。でも、すぐに帰ってらっしゃいね…」
「うん!」
メエは喜び勇んで孤児院を飛び出し、ミコをしかと抱きかかえながらも薄暗い中をひた走って行った。
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