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ほら、生活してると常に音ってあるじゃない?
鳥の鳴き声、走る車の音、風の音。
その他、自然、人的に関わらず音がある。
その一つ一つを理解しなくても、いくつもの音が私達を取り囲んでいる。
ああ、音楽ね……確かに好きな音楽を聞いている時間は幸せだね。
でも、そういう話じゃないんだよ。
私が話しているのは、私達が無意識に聞いている音さ。
そんな中でさ、聞き慣れない音……そうだな、例えば何か粘着質な物が叩きつけられるべちゃっとした音。
後は、危機感を感じる音、爆破音とかサイレンの音ととかかな。
そういうのは、無意識な音に混じっていても気づくよね。
きっと、本能が自己防衛の為に気づかせるんだろうね。
さて、ここで本題だ……
え?一人で何もない所に居れば音は無い?
いやいや、まあ話の腰を折ったのはいいけど、それもちょっと違うんじゃないかな?
ほら、あんまり静かすぎるときーんと耳鳴りがしたり、電気が点いてたりするとこう、さーっていうか、何か音がするだろ?
真の無音もあるのかもしれないけど、それは相当限定されるんじゃないかな?
でさ、話を戻すよ。
たまにさ、自分には聞こえてる何気ない音が気になるけど、一緒に居る人には聴こえてないなんて事はないかい?
大概は気の所為で済ますけど、それって本当に気の所為なのかな?
聞き慣れた音に危機感は感じない。
でもさ、もし得体のしれない何かが君の耳元で聞き慣れた音に似た鳴き声を出しているとしたら?
あはは、あくまでたらればの話だよ。
まあ、そうやって危機感をかい潜る何かもいたらって話。
え?そんな話されたら風でカーテンが揺れる音すら気持ち悪いって?
そうかそうか……"君にはそう聞こえているんだね"。
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