0人が本棚に入れています
本棚に追加
ペンピルパル王国は、本日新しい王女をお迎えするよっ☆
ペルピルパル王国といえば、その自慢はなんといってもお城☆王国の中心にあるお城は真っ白で、“麗しの雪城”なーんて呼ばれているね☆純白の城の周りには1年を通して色とりどりの花が咲き乱れ、王国全体に明るいパワーを与えてくれる♪♪ 嬉しいね☆
おやおや、国民たちはあたらしい王女を楽しみに、家々に国旗を掲げてご馳走を作っているね♪ 素晴らしい!皆自分達の王国を愛しているし、誇りに思っているんだね☆
おっと、城の上部にある大広間では、現王女の側近であるマスタープルルが王女にゆっくりとお辞儀をし、微笑んでいるよっ☆現王女も美しい笑顔を返しているね〜♪
「現王女様、本日お迎えする“外部王女”についてですが——王国の運営は代々パルパルペルル家の王女が行うことが常となっていたものの、現在王国全体の財政・治安が悪化。なけなしの費用を集めて“外部王女”と契約し、立て直しを図る手筈になったのも数ヶ月前。さすがに先方、早い決断でしたね。やり手のことだけはある。代々の王女一族は立場もなく、一歩引いたポジションに残留はしたものの内心穏やかであるはずもないのがあなた様の今の心情ではないでしょうか。今回迎え入れる王女については改善実績は多数、ペンピルパル王国も例外ではなく必ず立て直せる計算ではありますが、何よりもやり方が荒いというお噂が。手始めに雇用形態は無関係に常軌を逸する数の城従事者を解雇し、あらゆるコストを削減。長期的な運用を見て一時的な借金によりインフラを徹底整備し、一気に財政の回復を狙う。細かい産業は全て廃止。大手に一本化し踏ん張らせる。しかしそれらには国民に変わり主に解雇された元城従事者が主要権力者になるでしょう。全体としては約1年で赤字を消し去り、黒字に転換する計画となっております。はたして城従事者及び国民は納得するのでしょうか」
「パルパルペールルッ」
あははっ!現王女はにっこり笑顔を返したみたいだね〜っ☆
最初のコメントを投稿しよう!