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その年の秋学期、取っていなかった自由科目を受講したらそこにミズキがいて、他にも被る講義があれば僕たちは一緒に受ける事が増えて
『…私で良ければ、よろしくお願いします』
年度が終わる頃思い切ってミズキに告白した返事は、僕が欲しいと思っていた言葉で夢のようだった。
それからはセイヤとも一緒に行動することがあったからミズキにはセイヤを、セイヤにはミズキを紹介した。
昼食を食べる時3人という奇数だけれど、僕はこの空間がとても心地よく思える。
「おい、スリップしてる間に俺等飯食ったけど」
ぼんやりと出会いを思い出していれば、セイヤに現実へ引き戻される。
横にいるミズキは少し心配そうに僕を見ていて、そんな彼女の頭を撫でて止まっていた手を動かす。
すっかり出遅れながらも食事を取る僕の横で会話をする2人を見ていて、ついつい頬が緩んでいた。
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