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大学終わり、僕とミズキは市内にある大きなショッピングモールへ来た。
ミズキの観たいという映画と季節が変わるから服を見に来たけれど、平日といえど思ったより人は多い。
「あ、ヒナタくん!
このお店入っても良いですか?」
嬉しそうに問いかける彼女に頷くと、生き生きとお店の中へ入っていく。
ショップのお姉さんと仲良くたくさんの服を見ているミズキを見ていられるだけでも僕には贅沢だと思う。
気になる服やおすすめの服が増えてきたところで、ミズキは試着室の中へ入った。
「すごく可愛い彼女さんですね」
「はい、僕には勿体無いくらいの彼女です」
待っている間ショップのお姉さんとミズキの話をする。
きっと、おそらく殆どが惚気になっていただろうけどニコニコと笑いながら聞いていてくれた。
「ヒナタくん…どう、ですか?」
自信のなさそうにカーテンの向こうから姿を現すミズキにとても似合うワンピース。
「可愛いよ、似合ってる」
「ええ、予想以上にお似合いです」
僕とショップのお姉さんの言葉に照れたようにはにかんだ。
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