----------02

2/3
前へ
/20ページ
次へ
その後も何着か持っていた服を見て、ミズキは最初に着たワンピースが気に入ったらしい。 「これ買おうと思います」 「そっか。 じゃあお会計してくるよ」 「えっ、そんな悪いです! 私自分で払いますから!!」 そう言ってお財布を取り出すミズキに僕は微笑む。 「自分の彼女にお金は使いたいんだよ」 頬を膨らませているミズキの頭を撫でて、レジにワンピースを持っていく。 「お会計が18000円でございます」 「あ…カードで」 思ったよりもする値段に現金が少しばかり足りない。 父さんからもらったカードでお会計をして、ミズキにワンピースの入った袋を渡した。 「すみません…ありがとうございます」 「すみませんはいらないから、ありがとうだけもらっておくよ。 今度デートするときにそのワンピース着て来てくれると嬉しいな」 そう言った僕にミズキはその可愛らしい顔で、これでもかというくらいに笑顔を浮かべて頷いてくれた。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加