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その後も何着か持っていた服を見て、ミズキは最初に着たワンピースが気に入ったらしい。
「これ買おうと思います」
「そっか。
じゃあお会計してくるよ」
「えっ、そんな悪いです!
私自分で払いますから!!」
そう言ってお財布を取り出すミズキに僕は微笑む。
「自分の彼女にお金は使いたいんだよ」
頬を膨らませているミズキの頭を撫でて、レジにワンピースを持っていく。
「お会計が18000円でございます」
「あ…カードで」
思ったよりもする値段に現金が少しばかり足りない。
父さんからもらったカードでお会計をして、ミズキにワンピースの入った袋を渡した。
「すみません…ありがとうございます」
「すみませんはいらないから、ありがとうだけもらっておくよ。
今度デートするときにそのワンピース着て来てくれると嬉しいな」
そう言った僕にミズキはその可愛らしい顔で、これでもかというくらいに笑顔を浮かべて頷いてくれた。
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