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2人で合わせて作った週に1度の全休の日は基本的に僕の家で寛いでいる。 ミズキの家はまだ幼い弟がいるらしいし、楽しいけれどゆっくりするには少し難しいところだ。 それに対して僕の家なんて母さんはランチに出掛けて、父さんは仕事で家には僕たちしかいない。 つまりは邪魔もなければ僕たちの好きなように過ごせるのだ。 「ミズキ、今日の服可愛いね」 「新しく買った服なんです。 …似合い、ますか?」 おずおずと上目遣いで聞いてくるミズキが着ている服が似合わないわけがない。 そもそも可愛いんだからどんな服でも似合うに決まっている。 「可愛いから何でも似合ってるよ」 頭を撫でてそう言えば嬉しそうにすり寄ってくれるミズキに、そっとキスをする。 首に手を回して受け入れてくれる彼女の身体をゆっくりベッドに押し倒して、恥ずかしがるミズキと触れ合えるこの時間は僕にとってとても特別だった。
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