四 あの日へ

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「敦史、今度は平気だよね?」 「ああ、今度こそ、な」 二人で今を生きるために。 私達は互いの手を強く握って、目を閉じた。 願いはぶれない。 だってずっとずっと、会いたかった。 私達がデートをしていたあの日へ。 『あの日へ戻して』 眩しい光が私達を包んで、 体がふわりと浮き上がった。
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