0人が本棚に入れています
本棚に追加
どうも様子がおかしかった。
船からこちらへ、何の声かけもない。私が大声で呼びかけても、返事はない。
その船は、真っすぐ私のヨットへ突っ込んでくる。このままでは……。
「ぶつかる!」
次の瞬間、船舶が私のヨットへ激突した。私は海へ投げ出される。
死の危険にさらされ、私の神経が研ぎ澄まされる。水の中でもがきながら、助かる道を必死で探る。
あれだ! 船舶の船べりから、ロープが垂れている。私は必死でそのロープを掴んだ。
最初のコメントを投稿しよう!