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そして何とか出雲の家に着いた俺は、門から離れたフェンスの所で見慣れない連中に囲まれ、一触即発な状況の出雲を見つけた。
ヤバい、あの様子じゃ出雲がキレる寸前だ。思わず駆け出した。
暴れるなよ出雲!!手を出したら終わるぞ、お前は俺みたいになるんじゃねぇ!!
俺はカメラを持った連中と出雲の間に滑り込んだ。間に合った…
「我慢しろ」
お前は大丈夫だ出雲、お前は決して独りじゃないんだから。
お前と妹をこんなに大事にする家族や、すぐ傍で護ってる親父さん、縁のある大人たち。
そして微力だが俺もいる。
出雲には俺みたいな想いは絶対にさせない。
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