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どういうセックスがしたい?
人の声が少しずつ遠ざかっていき、人の目が少なくなってきた頃。向こうからアプローチをされた。
「どういうセックスがしたい?」
私はアルの腰を掴む。肉付きがあり、日々ジムに通ってトレーニングしているような身体つき。触っているだけで、アルが騎乗位をしている姿を想像した。
「アルが上から支配しているようなセックスかな」
アルの腰から胸へなめらかに指をすべらせる。
「それって騎乗位? 意外、ヒロフミは男を下に押し倒して支配するセックスが好きかと思った」
アルは驚きつつも、からかうように口をニヤリと歪ませる。その表情さえも虜になってしまった。ベッドの上にいるアルは、どんな一面を見せてくれるのだろうか、と。
「アルの身体つきが素晴らしくて、たまには支配されても悪くないと思わせてくれたからだ」
これは真実。一夜限りと決めているからこそ、己の欲望には忠実でいたい。
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