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死神の仕事
やぁどうも、俺はレイル、まぁ短くレイとでも呼んでくれ。君に、少しだけ聞いてほしい事があるんだ。
時が流れに流れた20××年、死者の魂を案内する仕事が出来た。
その名も「魂の案内所」という、意味がすぐに伝わる名前だ。
ここのスタッフになりたいと願えば、永遠の若さと命を手に入れられると同時に、この世、つまり生者の世界には戻れなくなる。
辞めればそのままの姿で黄泉の国へ行けるとだけあって、死神になることを志願する者も、決して少なくは無かった。
黄泉の国、生者の国……それぞれの狭間にあるこの事務所。
ここにはかつて、アルベルト・フォン・タナトスというとんでもねぇ奴がいた。言うなればかなりのやり手だった死神だ。
これは、そのアルベルトの、ほんの一部の話。
やり手だったはずのあいつが、なぜ死神の世界から消えたのか……ただそれだけの話さ。
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