Scene01 終焉の魔王

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「……」 カナタのお弁当がない。 お腹が空く。 なので購買に向かう。 カナタは最後の一個の焼きそばパンを手に取る。 「あ……!」 ガラの悪そうな男子生徒がカナタの方を見る。 「譲るよ」 カナタはそういった。 「マジか!サンキュー!」 男子生徒はそう言ってニッコリと笑う。 カナタは思った。 この人はそんなに悪い存在じゃないのかも。 「うんん。  僕はお腹が空いていないから……」 するとカナタのお腹が鳴る。 「減ってんじゃん」 白銀の髪を持つ少女が現れる。 「え?」 カナタは驚く。 何となくわかった。 この少女の魔力がそこ知れなく高いことに。
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