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「……」
カナタのお弁当がない。
お腹が空く。
なので購買に向かう。
カナタは最後の一個の焼きそばパンを手に取る。
「あ……!」
ガラの悪そうな男子生徒がカナタの方を見る。
「譲るよ」
カナタはそういった。
「マジか!サンキュー!」
男子生徒はそう言ってニッコリと笑う。
カナタは思った。
この人はそんなに悪い存在じゃないのかも。
「うんん。
僕はお腹が空いていないから……」
するとカナタのお腹が鳴る。
「減ってんじゃん」
白銀の髪を持つ少女が現れる。
「え?」
カナタは驚く。
何となくわかった。
この少女の魔力がそこ知れなく高いことに。
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