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「ごきげんだな!カナタ!」
ジルが現れる。
「ん?」
焔がジルの方をそっと見る。
「シエラと焔か」
ジャキもそばにいた。
「……」
カナタはうつむき静になる。
「あー、そういうことか」
焔が何かを思いつく。
「どういうことだ?」
ジルが首を傾げる。
「お前もシエラの唐揚げが欲しいんだろ?
お前も食えよ」
焔がそういって唐揚げに新しい爪楊枝を刺してふたりに渡す。
「いるかよ!」
ジルがその唐揚げを地面に叩き落とす。
「おい、食べ物を粗末に――」
ジャキがそこまで言いかけるが、それよりも先にジルが言う。
「俺はスペシャルだ!こんな安物の肉なんか食えるか!」
焔がジルを睨む。
「テメェ……」
「なんだ?文句あんのか?」
「ぶっとばす!」
焔はジルの腹部に一撃を浴びせた。
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