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「ははははは!」
ジルが笑い声と共に再びカナタの体に斬ろうと大剣を振り上げる。
「ジル!!」
ジャキが叫ぶ。
するとジルの足元が沈む。
「な?」
ジルが地面に空いた穴の中で怒鳴る。
「えっと。
突起物がダメならへこませようかなって……」
シエラが小さく笑う。
「糞アマァァァァ!!」
「ジルがそういって空ら降ってくる」
「え?なんで空から?」
シエラが驚く。
「俺は空間魔法の達人だ!!
これくら――」
ジルはそういって地面に足をつけようとしたとき。
再び足元が沈む。
「また落とせばいいだけのことだよね?」
シエラがそういってため息を吐く。
「魔力が尽きるまで根比べするか?」
ジルがそういってシエラの背後に立つ。
「え?」
「ま、背後に移動すれば俺が勝――」
ジルがその言葉の途中で大きく移動した。
「なんだ!
ただの雑魚じゃないな」
焔がそういって拳に魔力を篭める。
「糞が不意打ちとかありえねぇだろ!」
ジルの言葉に焔が言う。
「俺は正義の味方でもなければ。
悪党でもない!俺はただの学生だ!」
「糞が!どうでもいい!
雑魚は全部、俺がひとりで相手をしてやる」
ジルと焔とシエラの戦いがはじまろうとしたその時。
「フェアじゃないな」
その言葉とともにふたつの影が現れた。
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