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と俺が言うと、九条は泣きそうな顔になり動きが止まった。
「……っ」
「俺は神川先生への思いは忘れられない。それでも良ければ、九条、 お前俺とちゃんと付き合わねえか?」
「へ?」
「だから、けじめをつけてちゃんと恋人同士ってことにしねえか?……そのお見合いの話があったとかそう言うのを言い合える感じの……関係だよ」
実は結構気にしていたのだ。あの場ではいっぱいいっぱいで言う暇なんてなかったけど、九条に見合いの話が来ていてそれを俺に黙っていたのが、ほんの少し、気に食わなかったのだ。
「お前……ほんとずるい」
そう言いながら深い口付けをする九条に、
「ん……だから返事……聞かせろ、よ」
「イエスに決まってんだろ!どんだけ俺がお前のこと好きだと思ってんだ?」
思いっきり服を脱がされる。部屋がまだ暖まりきっていないので寒い。
「ずっとずっと好きなんだぞ?ったくそれを知りもしねえで……」
九条は俺の首筋に噛み付くと痕が残るほど強く吸った。注意しようと思ったが今日はこいつを甘やかすと決めたのでされるがままにする。
「……んっ」
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