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いつも俺をイラつかせる
「高杉さん…も僕と同じ気持ちですか?」
真壁は確かめたくて弱々しく訴える
高杉は黙って真壁を見つめる
眉間に皺がより、軽く舌打ちをする
苛立ちが強くなっている顔を見て真壁は戸惑った
「同じじゃ無くても
僕は…好きは変わりません
ずっと部署に配属されてから…」
「辞めろ!それ以上言ったら…お前を帰したくなくなる」
高杉は強引にキスをする
「んん、、」
真壁は小さく声を漏らす
ゆっくり唇を離す
唾液が絡んで糸を引いている
高杉は彼の顔をじっと見つめる
「お前のその子犬みたいな顔が
いつも俺をイラつかせる」
高杉の声が微かに震えた
「好きです、、
物凄く高杉さんのことが好きです」
カチャ、、
フロアーの扉の方から物音がしたと同時に、高杉は我に還るようにいつもの冷静な顔になった
「すまん、外の空気吸ってくる、仕事は明日でいい、、もう帰れ」
高杉は真壁を残して足早にフロアーから外に出る
廊下に出ると、壁に手を突く
どきん、、どきん、、どきん
高杉の頬が赤くなった
呼吸が乱れ動機すらする
「こんなはずじゃ、、」
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