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砕ける月
虫の鳴く暗闇
1人閉ざされて
つぶやくように歌う
君に届くように
歌っている間だけは
君がいるから
聞こえているなら もっとそばに来て
思いの言葉紡ぐから
歌うときだけは君がいるなら
いつでも小さく歌おう
口をつぐんでいるときにも
心のなか 君への歌を
君がいるときは生きていたから
思い出を歌に変えよう
心が黙っている そんな日々にも
笑顔が消えないように
せせらぎの水面に
月がきらめいている
壊れ続けながら
映り続ける
形だけがすべてじゃない
たとえ もう会えなくても
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