20人が本棚に入れています
本棚に追加
「お迎え選手権!?」
一同、目をぱちくりして一斉に声を大にした。
「どうじゃ? 一人だけなら、ママにも気付かれんじゃろう」
「それ、本気?」
「本気と書いて、マジ目な話じゃ」
「全然面白くないけど」
「そこでじゃ、今から代表者を決めることとする」
「人の話聞いてないし」
ラビリンのつっこみに、爺やは動じない様子。ソルは競技の方法について気になるようだ。
「どのように決めるのでありますか」
「お主たちの得意技で競うのはどうかのぉ?」
「ならば、拙者の忍術に敵うものはおりますまい」
「おいらも破壊力なら負けないがるるー」
しの介もティラノンも、どうやら自信があるらしく、誰よりもやる気を見せている。
「くま吉はどうするの?」
「積み木だったら、この前たくまとお城を作っただに」
「では、棄権するのはラビリンだけでよいかの?」
「しないわよ! こうなったら、絶対優勝するわ!」
「司会進行はワシが務めるが、よろしいかな」
「もちろん!」
『お迎え』を懸けた闘いが、いよいよ始まろうとしていた。
最初のコメントを投稿しよう!