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「だからね、今日は早く寝なさいってママがね、言ったの」
それでも、やっぱり夜更かしはやってはいけない。
「そうであったか。何をするにも睡眠は大事でありますからな」
「ソルはもう寝るがるるか? おいらはもっと聞きたいがるる」
「ちょっと、ティラノン! たくまがお寝坊さんしたらどうするの? 男は我慢するものよ」
「がるるぅ……」
「ラビリンの言う通りですだ。明日幼稚園からたくまが帰ってきたら、いっぱいお話聞こうだに。だから僕もたくまと休むんだに」
「そうでござるな、くま吉。拙者たちも早く寝て、朝はしっかりたくまをお見送りしようでござるよ」
「しの介まで……わかったがるる。おやすみがるる」
「これこれ、ふてくされるでない。たくまが不安になって眠れなくなるじゃろ」
「そうだったがるる、爺や……たくま、ごめんなさいがるる」
「いいよ。明日いっぱいお話してあげるからね」
「がるるー! 今日はたくまのとなりがいいがるる!」
「ずるーい! 私も!」
「僕も!」
たくまと一同は、窓から見えるお星さまの明かりに照らされながら、いつもよりも早く眠りについた。
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