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 翌朝、朝食を運んできたジョフが、侯爵は今日も帰らないとカロルに告げた。  ジョフは帰ることを勧めたが、カロルはその日も一日中、侯爵の領地内で汗を流した。クレアの姿が見えないので尋ねると、早朝に外出したという。  カロルはその夜も侯爵家に泊めてもらった。  カロルは昨日の電話で上司に言われたことを考えていた。  おそらく上司の考えが正しいのだろう。  しかし、どうしても帰ろうという気になれなかった。
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