永遠の愛に微笑む

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― ―――― ―――――――――  二年後  俺たちは結婚した。  そして今日籍を入れた結婚記念日だ。けれど結婚式はしなかった。彼女が恥ずかしいと遠慮したからだ。正直ドレス姿を見てみたかったのもあるが、本人が乗り気でないのなら仕方がない。だが、どうしてもこれだけは渡したかった。  それは結婚指輪。今日の仕事帰りに買ったものだ。あいつは別にいいと遠慮していたが、俺自身彼女が自分の物だという証が欲しかった。 「ふッ、あいつ驚くだろうな」  彼女はいつも澄ました顔をしているが、俺が触れようとするとその仮面が剥がれて、顔を真っ赤にして慌てふためく。そんな彼女が面白くて、かわいくて、ついからかってやりすぎてしまう。キスの一つもまだ慣れないで、必死に合わせようとする彼女がかわいくて仕方がない。それでその後、恥ずかしそうに笑うあの顔が、たまらなく愛おしいのだ。  今度こそ、幸せにするんだ。彼女が笑っていられるように、幸せだと言ってくれるように。  のように――……  あれ。あの頃って、なんだ――……?  また、ってなんだ――……?
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