コクチュウセキチク

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 迎えに来た者は白い布に身を包んでおり顔が見えなかったが、声はミトに似ていた。ミトとの別れが惜しくなったけれど、母さんが心配していると聞き、火星に一刻も早く帰らなければいけないと思い、その使者についていく。  ミトの屋敷を出ると暗闇の中をしばらく進んだが、いきなり視界が明るくなり青青を生い茂る竹林が現れた。竹林の中にぼくの乗ってきた宇宙船が隠れていて、燃料を分けてもらうと火星に飛び立った。
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