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俺には目覚まし時計は必要ない。
隣のうちの生活リズムが1分たりとも狂わず正確だから、隣の音に気をつけていれば、何の不自由もない。
そう、隣の家は俺の時計代わりなんだよ。
だから時計は捨てたんだ。キラッ。
まず奥さんは7時1分に夜勤明けの旦那さんを迎えに行くためにドアを開ける。
7時5分に車が車庫を出ていく。
この時、俺はエンジン音で浅く目が覚めるが、まだ起きない。
奥さんは7時31分にご主人を連れて帰る。
家のドアが閉まるのが7時35分だ。
俺はこのタイミングで起床すれば間に合う。
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