やめろ!

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 グルッと辺りを見回して鍵を締める。  中央に歩いてくると天井のないそこはキラキラと星が輝いていた。 「お疲れ様」  建物の中央。  この世界の中心でもあるそこには俺たちの倍はある奴が常に存在している。名前はコア。  コアはみんなが仕事を終えて帰って行ってもここに留まっている。  近づいて行くと、半透明のコアがじっとこっちを見た。 「アンク。今日はいつも以上に怒りに満ちているね。少し落ち着けてあげようか?」  しゃがんで手を出されて俺はそこに鍵を投げる。  コアが目を細めるが舌打ちをして逃れるようにさっさと歩き出した。  ダメだ。イライラする。さっさと帰って寝ないと。  足早に建物の出口に向かうと、 「だからぁ、消えろよ」  エンビーの声が聞こえてきた。  あいつ、まだ帰っていなかったのか。  ゴキッと首を鳴らして外に出ると、木の陰にマイルの後ろ姿が見えた。 「笑ってんなよ!消えろ!必要ねぇだろ!ジョイとハッピーが居る時点で、マイルの存在って何だ!!ジョイとハッピーだって1人でいいだろ!一緒だろ!!」  叫ぶような耳障りな声。  あの野郎……。  エンビーの姿はここからは見えないがいつも隣に居るサッドと目が合うと、サッドはわかりやすいくらいオロオロとして誰かの袖を掴んだ。それは恐らくエンビー。  走ってマイルの前に立つと俺はエンビーと向かい合った。
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