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鈴木side
「彼女ってことにしてよ。偽装でいいから」
「は?なにそれ」
俺、来年高校受験なんだ
だから昔から親同士仲のいい
女子大生の美和に家庭教師をしてもらってる
美和の親と俺の親は昔から仲がいいから
良く遊びに来る時美和もうちに来て俺と2人で遊んだ
「付き合ってるフリでいいんだって」
「だから何よそれ。訳あり?」
「訳ありだけど話したくない」
「え、自己中」
「美和、付き合ってるやついないんだろ?ならいいじゃん」
「私は彼氏作らない主義だから別にいいけど。。。どしたのよ、理由くらいいいなさいよ、協力して欲しいなら」
美和は男が好きでいつも連れてる男が違う
綺麗でモテるけど、人を好きになる感情が欠けてるみたいだ
でもチヤホヤされたり、気持ちのいいことは好きなんだって
いつ頃だったかな、お互い性的指向や性的趣向をぶっちゃけて話すようになったのは────
2年前くらいだろうか。美和が俺の部屋に遊びに来た時、俺が隠し持っていたゲイ雑誌が見つかった時だっただろうか。
それ以来俺が男を好きだと言う事実は美和だけが知っている
「・・・好きなヤツに彼女が出来たんだよ・・・気を使わせたくないから俺も彼女出来たって咄嗟に言っちゃったの」
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