きっかけは突然

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田辺side 「どこの高校受けんの?」 鈴木のうちに遊びに来てた時問題集が机にあったから 思い出したかのように聞いた 本当はずっと聞きたかったんだけど 「うーん、S校かN校。田辺は?」 「俺はN校かM校かな。S校は俺じゃ無理だし」 そう言うと鈴木が言った 「じゃあ一緒にN校行こうぜ?俺、田辺と同じ高校行きたい」 「う、うん、そうしよう・・・・お、おれも───」 俺も鈴木と同じ高校行きたい そう言おうとした時 突然誰かが扉を開ける音がした ガチャ 「?!」 「やほー、あ、友達?美和でーす、こんにちは!」 「美和!突然来るなって!なんの用だよ?!」 「暇だから来たのよ、いいじゃない彼女なんだし?なんちて」 「こ、こんにちわ。鈴木の友達の田辺と言います・・・あっ、鈴木、俺帰るな?」 「え?帰るなよ!美和帰れよ!」 「ハイハイ、あー怖い。田辺くんは彼女いるの?」 「彼女・・・いえ」 「え?田辺、足立さんと付き合ってるじゃん」 「いや・・・この前別れた」 「え?!」 「なんだー!!じゃあもういいじゃん! 彼女のフリ、私飽きたからうちらも恋人解消ねー?」 「え?!え??」 彼女のフリって言った? 「美和っ!」 「だって隆太、この子でしょ?友達に彼女出来たから自分も彼女できたフリしたって言ってた例の」 「美和!しー!」 「え?鈴木??」 な、何なに??! 「別れたんだって?じゃあ隆太もフリーの方がいいじゃん。どうせ私たち付き合ってないんだし。」 「付き合ってない??」 「美和・・・・はぁ」 「お友達の顔も見れたし。じゃあ帰るわ〜、また明日夜家庭教師で来るねー。あ、隆太、素直に気持ち伝えなさいよ?当たって砕けろ?!」 「美和の馬鹿!帰れ!」 「あーこわっ、お友達バイバーイ」 「あ、はい、さよなら・・・」 そう俺ら2人に手をヒラヒラ振って 嵐のように彼女は去っていった
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