夏休みはあっという間

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「田辺くん、鈴木くんお疲れ様!助かったよ!ありがとね。 お客さん少し落ち着いてるから今のうちに休憩入ってきて」 「はい」 店長に言われて俺たちは、財布を持ってイベント会場を歩き出した。 ここは東京の百貨店の催事場 週末の3日間は全国の美味しいお店がずらーっと並んでいる。 美和のバイト先の店は蕎麦を使ったスイーツが全国的にも人気で、 よく、東京で開催されるグルメイベントに参加してるんだとか。 北は北海道から、南は沖縄まで 全国の美味しいものが集結したこのイベント会場は誘惑が多くて困る 「りゅうは何食べるの?」 「うーん・・・聡は決まった?」 「誘惑が多すぎて何にするか決めらんない・・・・」 「3日間あるから少しづつ食べようよ」 「そうだね。夕食用に買っておいて夜ホテルで食べてもいいし」 「・・・うん」 「あ、決めた。昼はスープカレーにする!りゅうは?」 「え?あっ、うーん・・・ラーメンにしようかな。」 この3日間、東京のホテルで聡と同じ部屋。 さすがにベッドは2つだけど・・・ 店長と美和は向かい側にある少しいいホテルに泊まっている(同室) ──店長とはセフレなの。だからこっちはこっちで楽しむから安心して? わざわざそっちのホテルまで行って2人の邪魔なんてしないから。 いつも実家同士でエッチ出来てないんだから、たくさんイチャイチャしなよー? そう言われると意識してしまう バイトは10時から16時まで 16時からは自由時間。 聡に観光する?と聞いたらホテルでゆっくりしたいと言われた・・・ 今日は一日目・・・・まだ昼休みなのに、俺は聡との夜を意識しすぎてドキドキしていた
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