夏休みはあっという間

11/13
234人が本棚に入れています
本棚に追加
/83ページ
「どうなのよ」 3日目の朝、開店準備をしながら美和が小声で話しかけてきた。 「何が」 「何がって、夜の話よ」 「・・・夜は飯食って寝たけど」 「なんでよ!」 「なにがだよ」 「あんた達何のために東京来たのよ!」 「バイトだよ」 「違うでしょ?!セックスしに来たんでしょ?!」 「み、美和!ばか!声大きい!」 「開店前の準備でみんなそれどころじゃないわよ。いい?今日こそはバイト終わったら満喫しなさいよ」 「分かったよ・・・」 「明日どうだったか聞くからね」 「言わねぇよ」 3日目は最終日ってこともありすごい人だった。 大盛況で昨日までは16時頃はそんなにいなかったのに16時が過ぎても混雑していた 「りゅう、この混み方ヤバくない?店長と美和さんだけで大丈夫なのかな」 「だよな。。もう少し手伝ったほうがいいか聞いてみる」 「店長、16時ですけどもう少し俺たちいますか?忙しそうだし。」 「あっ、りゅうくん!いいの?助かるからお願いしようか─────」 「隆太!だめ!帰んな!」 「へ?美和?」 「ほら店長、私と2人で頑張りますよ!」 「あ、うん。2人とも帰って大丈夫だよ!ありがとう!」 「あ、はい」 「どうだった?」 「帰っていいって」 「そっか。じゃあ帰ろうか。」
/83ページ

最初のコメントを投稿しよう!