故郷の番人

窓を開けて 窓いっぱいの春の日だった。

結咲こはる

6分 (3,434文字)
趣味全開です!お覚悟を!

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あらすじ

 時は江戸の世。  人知れず山奥の小さな名のない集落では、100年に1度、御山に眠る神怪物が目覚め火山を引き起こすと言い伝えられていた。  その噴火を諌めるのには、100年に1度だけ町の中でひとり若い

目次 1エピソード

感想・レビュー 2

あのとき「大事な」の後の言葉をいえていたら何か変わりましたか。

隔離された村の風習に従い、運命を受け入れていった少女と彼の物語。 美春さんは、果たして幸せだったのでしょうか。 でも彼女は自分の一番大切なものをちゃんと知っていて、そのすべてを守るために戦った強い女性
ネタバレあり
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その一面の桜色は、美しかった。

山中で鬼の子“美春”と出会ったのは、まだ八つの頃。共に暮らすようになり美春を妹のように大切にする朝霞。あの日が来なければ、こんな忌わしい風習が町になければ、美春とずっと一緒にいられたのに──。哀しくも
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