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朝の日課
車を少し走らせたその先
家から1番近くのカフェ
カラン、カラン
ドアに取り付けてある鐘がなる
扉を開けるといつもと同じ顔が
一生懸命に笑顔を作り
「いらっしゃいませ」と声を出す
私はいつも人差し指を出して
一人とその顔に示す
彼はいつもぎこちない笑顔で
「どうぞ」と私に告げる
心から笑っていないことのわかる笑顔
それなのに、一生懸命作られる
その笑顔に何故かホッとする
毎朝そのカフェでコーヒーを飲む
人との距離が遠い感じのその場所が好き
人がいるのに一人を感じられる
でも、一人なのに一人じゃない
そんな空間
寂しいのに
人が苦手な私にはピッタリの場所
ココで1日生きて行くためのエネルギーを満たす
私の朝の日課
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