同僚 西村涼子の証言

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沙雪先生が、驚いたように立ちすくまれた時、 実は、私もはっとしたんですよ。 腕まくりをされた鍬本先生の腕の内側に大きな痣があったんです。 それまでは長袖を着られていて、隠れていたからわからなかったのですが、けっこう、大きな紅い痣で、なんか模様みたいになっていて 気持ち悪い、と咄嗟に思ってしまいました。 沙雪先生も、その痣を見て、気持ち悪くなったのだろうかと思ったくらい。 その時は、あまり考えませんでしたけど 今、思い返すと、変わったこと、といえば、その日のことを思いますね。
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