監督代行

僕はどうしたらいいのかわからなくて言葉に詰まっていると、

「和倉君、僕の代わりにバレーボール部の監督をやってもらえないだろうか？

　和倉君はバレーボール部の皆からも慕われているし、うまくやってもらえると思うんだけどね！」

と阿久津監督からお願いされた。

僕は少し不安になって、

「監督、何とか復帰できませんか？」

と阿久津監督に泣きつくと、

「できることなら復帰したいよ！

　でも今回は難しそうなんだよ！」

という答えが返ってきた。

僕は少し悩んだけれど、入院している阿久津監督に心配をかけてはいけないと思い、

「監督、どこまでできるかわかりませんが、監督がお戻りになるまで何とか頑張ってみます。」

と答えた。

すると阿久津監督が、

「和倉君、あまり頑張らなくてもいいんだよ！

　メンバーの皆は、自分のするべきことはわかっているから、メンバーの皆に任せればいいよ！

　和倉君は、メンバーが困ったときに相談に乗って助けてあげてほしいんだよ！」

と話してくれた。

僕は阿久津監督の優しい気持ちに感謝しながら、阿久津監督の思いを強く心に刻んだ。

僕は阿久津監督と少し話をして高校に戻った。