1人が本棚に入れています
本棚に追加
高校に戻ってバレーボール部が練習している体育館に入ると、僕に気が付いたバレーボール部のメンバーの皆が僕の所に走って集まってきた。
バレーボール部のメンバーは皆心配そうな表情で、キャプテンが僕に質問してきた。
「和倉先生、監督は大丈夫ですか?」
僕が、
「思ったより元気そうだったよ!
でも、当面入院になりそうだという話を聞いたよ!」
と正直に答えると、さらにキャプテンが、
「監督は、どうなるんですか?」
と質問してきたので、
「監督から僕が監督をやるように言われたよ!
僕は監督が復帰するまで頑張って引き受けますと答えたよ!」
と病室での阿久津監督とのやり取りを正直に話した。
するとキャプテンが、
「わかりました。
和倉監督、よろしくお願いします。」
と言葉をかけてくれて、メンバーの皆は練習に戻った。
僕は全国高等学校総合体育大会バレーボール競技大会の全国大会で優勝するように、このバレーボール部を適切に指導できるのだろうかという不安がよぎった。
僕はまずは今まで阿久津監督がやってきたように、このバレーボール部を引っ張っていこうと考えた。
阿久津監督不在の練習は、僕にとってはプレッシャーが大きかった。
最初のコメントを投稿しよう!