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その時の私は、男性が生きている人だと思い込んでいました。
そのため、心配になり目を離さずに見ていましたが、男性は浮かんで来ることはありませんでした。
私は頭を左右に何度も振り、我に返りました。
雪解け水が流れていて泳ぐには冷た過ぎる水温でしたし、川辺には沢山の人が同じ様に川の流れを見ていたのですが、誰も男性には気づいていませんでした。
おそらくそこで亡くなられた男性だったのでしょう。
男性は、自分の存在を知って欲しくて私を川辺に呼んだのだと思います。
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