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「お前面白いや「ストーップ!!!!!!!!!!」
禁断の言葉を口にされそうになり俺は思わずイケメンの口を手で塞いだ。
咄嗟にしてしまった事とはいえ、自分が何をしたのか1番信じられていないのは当人の俺だった。
ザワつく親衛隊、後ろを振り向くと目を丸くした星、戸惑った表情のイケメン
俺は青ざめるのを感じながらイケメンからすぐに手を離した。冷や汗が喉元をつ、と垂れていくのが分かり、気持ち悪い感触に思わず袖で汗を拭う。
怒っているようには見えないが、軽く眉間に皺を寄せ訝しげにイケメンが俺を見据える。
「テメェ、いきなり何…」
「あーっ俺達もうHR始まるんで!!!!!!!それじゃ!!!さよなら!!!」
「えっ!?玲葉」
イケメンの言葉を聞いちゃいけない!!
そう思った俺は早口でそう捲し立てると、星の手を掴み猛ダッシュした。急に引っ張られた星は足をもつれさせながらもついてくる。
口を開けて呆然とした表情のイケメンを残し、俺たちはその場をあとにした。
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