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「父親にはいつでも会う事は出来ましたが父のせいでこうなったと聞かされていたわたしは決して会う気にはなれませんでした ところが中学2年の頃たまたま兄に会った時 母親の浮気でこうなってしまったと聞かされ まさかと思い母を問い詰めるとあっさりと認めました それからわたしは早く母親との暮らしを終わらせたいと思うようになり高校に合格して家を出たいと思いました でも精神的に追い詰められ母の事や学校や受験勉強も思うように捗らないし気が付けば手首にカッターナイフを押し当てている自分がいました」 彼女は瞳に溢れる涙を落とすまいと必死に堪えていた。 「ごめん! そんなつもりで聞いた訳じゃないけど... ごめん... もう本当に止めにしよう」 僕は彼女の事を恐れたしこれ以上 立ち入っちゃイケないと思った。 すると思いも寄らない事が起きてしまった。 「ずるいよ... ずるいんだよ ウチの事ばかり聞いてアンタの話は全くしないんだから... いつもそうなんだよ ウチの事を話すと皆んな躊躇して壁を作ってしまう アンタだって知られたくない秘密の1つや2つあるじゃん こんなにウチの事 話したのはアンタが初めてだし... ちゃんと向き合ってくれるんだよね」 いつの間にか彼女の目つきが厳しくなり顔の雰囲気が変わっていた。
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