11人が本棚に入れています
本棚に追加
/69ページ
「沖さん、気持ちは分かるし私達も昨夜は朝方まで話し合った...
でも彼女は自分の事を殆ど言わない娘だったの
実際 母親が出て行った事も最近知ったし高校生の時 駅で未遂を起こしたのもこの店でバイトを始めてから随分経った頃に聞かされたの」
「母親が出て行って彼女は一人でどうやって生活してたんでしょう？
バイトだけではやっていけないし
それに電車に飛込みですよね...
さっきのメールの事でしょう？
その話は初めて聞きました...
謎が多すぎて混乱してます」
僕はいつもの混乱思考が発動してオロオロしていた。
「私達が知るカリナちゃんの事を沖さんには話しておいた方が良さそうね
でもその前に沖さんが知ってる彼女の事を話して貰えるかしら？
その方がいいと思うの」
「ええ、分かりました
それほど大した事は知りませんが...」
僕はカリナと2回会って話した事や聞いた事を言った。
「沖さん...ちょっと待って
たった2回会っただけであの娘は自分の事をそれだけ話したの
しかも貴方の家まで行った
信じられない...
本当に信じられない」
奥さんは大きな目を更に大きくして嘆いた。
最初のコメントを投稿しよう！