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僕にとって明日が動けるタイムリミットだ。 しかも今日の夕暮れが最後のチャンスになるかも知れないと思うと居ても立っても居れず灯台と岬道辺りを行ったり来たりして落ち着いていられなかった。 そのうち灯台のベンチに腰掛けて水平線を行く船をぼんやりと見つめたりして精神的に不安定でもあった。 すると2人の若い男性が現れて何やら話をしていた。 「結構近かったな やっぱキャンプサイトから見るより迫力が違うな」 「うん ねえさんが言ってた通りいい眺めだ」 「今日も来る様な事言ってたけど確か最後の夕日だって言ってたね」 「へえ そうなんだ 意味不明だし」 「うん 洗い場での立ち話しだからよく分かんないけど綺麗な夕日を待ってるとか何とかで... 確かに昨夜は天気悪かったし」 僕は ハッとして思わず話し掛けた。 「すみません この近くにキャンプ場があるんですか?」 「ええ 国道先の山側にありますよ」 「ここから歩いて行けますか?」 「行けますよ 大体徒歩で20分位っす 僕達はそこから来たんで」 「そうですか 分かりました ありがとうございました」 僕は泊まり先としてキャンプ場がある事に気付いた。しかしカリナがキャンプ場にいるイメージはとても浮かばなかったし もう散策する時間はなかった。 暫くすると陽は少しずつ傾き始め空が仄かなオレンジ色に染まり始めた。 僕は灯台のベンチに腰掛けてキョロキョロと辺りを見渡した。 すると... いつの間にか岬の尖端に黄色いシャツにGパン姿の女性が佇んでいた。
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