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2本目のビールを飲み干しハイボールを開けた所で着信が鳴った。 時間は11時になろうとしていた。 「三谷です、先程は失礼しました 遅くなってしまい すみません 早速ですが あの張り紙を出したのは私ではなくて店のお客さんなんです 名前は瀬野さんで間違いありません どうして連絡先が私なのか... 瀬野さんにはどうやらご事情があるらしくて私共が連絡先になりました。 詳しい事は分かりませんがどうかご理解下さい ちなみに小鳥を拾われた時にメモが記されていたと思うんですが... 先程の電話で保護して頂いた方だとは思うんですが一応何と書かれていたか教えて頂けませんか?」 「’小鳥の名前はカリナ、無責任な飼い主を許して’ そんな感じでした」 「ありがとうございます それでは瀬野さんより連絡するようにお伝えして良いでしょうか?」 「構いませんが... 何だか面倒な人ですか? その瀬野さんって方は... ややこしい事には関わりたくないんですが... でも拾った僕にも責任がありますからね じゃあ その方に伝えてもらえますか? 普段は仕事が忙しくて帰りも遅かったりしますので出来れば土日がありがたいと... でも三谷さんも何だか厄介な事を引き受けられましたね」 「いえいえ そんな事はないです では遅くなってしまいすみませんでした」 僕は電話を切ると大事な事を言い忘れているのに気付いた。 それは自分の名を名乗る事だった。 しかしそれほど重要な事ではないし知りたいのなら連絡があるだろうと気にしない事にした。それより三谷氏は僕に言えない何かを隠している感じがしてその方が気になった。 瀬野からは土曜日の朝一に連絡があるだろうと思っていたが日曜の夕方まで連絡が来る事はなかった。
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