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「僕は構いませんが
ご存知の様に土日しか時間が取れません...
それで良ければ...」
「はい 大丈夫です
では今週の土曜日はどうでしょう?
お昼頃に駅前のウェルと言うお店で...
場所は直ぐに分かると思います」
「ああ、三谷さんがやっておられる店ですね
入った事はないですが
何度か前を通った事はあります
じゃ、この子も...
カリナも連れて行きます」
「ホントですか!
嬉しいです
ありがとうございます」
電話を切るとカリナを飼い主に返す事になると思った。
それほど長く関わってきた訳じゃないけれど寂しさが込み上げた。
それからと言うもの少しでも永く一緒にいたいと残業も控えて早めに帰宅するようにした。
言葉は悪いが たかが小鳥一匹でこれほど自分の気持ちが揺れ動くとは思いもよらなかったし新たな自分の一面を見たような気がした。
こんな時は不思議と時間が加速するみたいで あっと言う間に土曜日の朝を迎えていた。
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