もし彼等がペットだったら……

2/2

61人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
さて一人暮らしも寂しくなって来たし、新しく家族になってくれる可愛い子達を探そうかな…… 「あ?何ジロジロ見てんだコラ。やんのか?」 名前は勝哉…… 向こう向いていたしどんな子なのかなーと思って見ていたら喧嘩を売られた この子は手に負えなさそうだ やめておこう 次は…… 「こんにちは。初めてですね」 目が合った瞬間礼儀正しく挨拶をされた 名前は尾澤 ほうほう、なかなか躾がされているいい子じゃないか…… 「すいません、この子抱っこしてみてもいいですか?」 近くにいた店員さんに聞いた瞬間、その子は言った 「私を抱っこですか?抱っこするのは構いませんがまず先に手の消毒からお願いします。抱き方は分かりますか?ちゃんとお腹に手を当てお尻を支えるようにしてから……その前に爪も切らないといけませんね。私達は商品。傷物にされては価格も下がってしまいますし貴方にも負債が……」 この子はやめておこう 飼えば毎日小言を言われそうだ 次は……憂? この子は可愛い顔をしていた だがショーケースの中を見た瞬間飼う気は無くなった き、汚過ぎる…… 「5分前に掃除をしたばかりなのですが……」 店員さんが苦笑いしながらそう言って来た 『や、そんな見ないで下さい……恥ずかしいじゃないですか』 凄く照れ屋さんなのはいいのだが…… 5分でこの状態になるのはちょっと…… 最後の子は朔夜 この子は素晴らしい程の毛並みだった それに顔も凄くいい! 「すいません、この子を抱っこ……」 そう言いながら価格を見た瞬間それは一気に吹き飛んだ ぜ、0がいちにいさんしい……ひいいいいッッ!! 何とびっくりするぐらいの値段がついていた 「何?庶民の分際で俺に手を出そうとしてるわけ?あんたちゃんと俺を飼えるの?」 「…………」 「別にあんたに飼われてもいいけどさ、俺決まった餌しか食べないよ?一缶800円のやつね。あと水道水なんか飲ませるなよ?ミネラルウォーターじゃなきゃヤだから」 即座にこの子は諦めた とてもじゃないが無理だ。驚愕な価格だけでなくわがまま過ぎる ペットを飼うのを諦め、店から出ようとした時店内の出入り口にいた子に声を掛けられた 「俺、今お買い得ですよ?」 「…………」 名前は……曽我 「飼ってくれたら貴方に一生尽くします!掃除も自分でやります!餌だって貴方の分も俺が用意します!手が掛かる事は一切ありません!何ならマッサージも毎日します!身の回りのお世話は俺に任して下さい!貴方を愛しています!」 「や、逆に飼われてるような気分になるからいいや……」 「え!?」 そしてまた売れ残る曽我…… 『ぶっ!!くくくくっ……振られてやんの』 「うるさい!!!この糞お部屋チンカス野郎が!」 笑w .
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

61人が本棚に入れています
本棚に追加