もしも憂が手の平サイズになったら……

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朝、目が覚めると何故か俺はめちゃくちゃちっこくなっていた 何故こんな事態が起きたのかは分からない きっと普段から朔夜を粗末に扱いお菓子を食い過ぎた罰が当たったんだ 取り敢えず馬鹿でかいベッドの上から気合と根性で下り朔夜を捜す事に…… リビングに行くと朔夜がソファーに座ってのんびりと寛いでいるのを発見 き、巨人だ…… いや、俺がちっこくなっているだけだ 『朔夜!朔夜ー!』 そして大声を出して呼んでみた 「憂?」 『朔夜!ってこっちだってば!!』 寝室へ行こうとした朔夜を慌てて呼び止めた 「……は?え、ちょっと待って何でそんなにちっちゃくなってんの?」 俺を見つけた朔夜は凄く驚いたような表情をした 『知らねーよ!今さっき起きたら何か知らねーけどこんな事になってんだよ!』 見上げて朔夜を見てるから首がめちゃくちゃ痛い 『ちょっ!うわっ!』 いきなり掴み上げられ朔夜の手の平の上に座らされたと思ったらまじまじと観察される 「何でこんな事に……でも手の平サイズの憂、凄く可愛いね」 『は?いや、そんな呑気な事言ってる場合じゃないだろ。きっとお菓子の食い過ぎで罰が当たったんだ』 「罰ねぇ……大丈夫大丈夫、きっと明日には戻ってるんじゃない?」 『だといいけど』 すると朔夜は俺を手に乗せたまま立ち上がり何処かへ…… 「確か憂のフィギュアが着ていた服がどこかにあったはずだよね?ほら、女の子のキャラクターでフリルのスカート履いた」 『ま、まさか……』 「大好きなフィギュアの衣装を着られるなんて滅多と無い事だよ?折角だからファッションショーしよう」 『やめろ!!』 俺は大急ぎで朔夜の手の平からクッションに向かって飛び降りた 「危ない!!ちょっ何処行くの!?」 『着せ替え人形にされてたまるか!!』 「憂!?そんな隙間……こらっ!出て来なさい!」 追いかけて来る朔夜から何とかテレビ台の下へ避難 あいつは変態だ 着せ替えだけじゃなくてきっと色々俺の体を弄って玩ぶに違いない 「クソッ手が入らない……」 そう言って何か棒状のような物を探しに行った朔夜の隙をつき俺は違う場所へと隠れた 「あれ?いない!……憂!?何処に行ったの!?」 誰が出てたまるか 「憂!?いい子だから出ておいでっ!ほらチョコレートだよ!?今の憂からしたら特大サイズで食べ放題だよ!?」 お菓子で釣ろうとする朔夜 小癪な だけど…… 『うわっ!!』 「ふぅ、やっと捕まえた」 隙間等を掃除しなれている朔夜、その隙間にいる俺を捕まえる事なんて容易い 「本当可愛い過ぎるよ。ああ、だけど思い切りキス出来ないな……食べてしまいそう」 『食うな!!……あっ!あひゃひゃひゃッッ!!脇腹掴むなって!』 「小さくなってもくすぐったがりだね」 『ばっ!!やめろ!脱がすな!!』 「大丈夫、もしこのまま元の大きさに戻らなかったとしても俺が憂の事大好きなのはずっと変わらないし俺が一生可愛がって大事にしてあげるから安心して」 『不安でしかねーわ!』 「そうなるとこのサイズでも愛し合える方法を考えなくちゃ。俺の入れるのは無理だから手作りでそれに似せた物を用意するしか……」 『へ、変態!!俺に何する気だ!』 「取り敢えず全部脱がしてみて憂の体をじっくり……痛い!!」 朔夜の指に噛み付き再び逃走 「こら!戻って来なさい!憂!?また隠れたね!?」 『はぁ……はぁ……はぁ…………』 冷蔵庫の裏に身を潜めたがこの場所は暑苦し過ぎて長居出来ない 家具を退けまくり俺を探しまくる朔夜の背中を見てゾッとした 早く次の隠れ場所を探さないと奴に捕まれば着せ替え人形にされるだけじゃなくて間違いなく辱めを受ける 夢なら早く醒めて欲しい…… これぞまさしくナイトメア さてこれは夢オチなのか? .
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