幸せなひととき

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「ねぇ憂……」 『触るな!!!』 手を伸ばした瞬間激しく拒否された 酷い 「ちょっとだけ……ね?」 『近付くな!!このちょっとだけ詐欺め!禁欲だ!!』 「ええー」 ソファーで寝転んでいた憂は俺から距離を取る為に絨毯の上へと移動した ふふっ ただソファーから下りただけ…… 何だかんだ俺の近くには居てくれるんだよね かーわいーッ 『何ニタニタしてんだ』 「ん?別に?」 『まぁいーや、んじゃ朔夜は今日から禁欲な』 「ヤダ」 『はぁ?……ちょっ!』 憂の上に跨り、強引に服を剥ぎ取った後抱き上げ寝室へ 『…………ぅ』 うつ伏せの憂の肩にキスをした後優しく後頭部を撫でた 「憂?」 『スゥ……』 いつも通り愛しまくったからか、全身の力が抜けフニャフニャになった憂はそのまま直ぐに寝息を立てていた 寝ちゃった…… まぁ仕方ないか、あれだけ可愛い声出しまくってたら疲れちゃうよね 風邪を引かない様に体に毛布を掛け、起こさない様にゆっくりとベッドから抜け出そうとした時…… 『ん……』 「……?」 眠りながら手探りで何かを探す憂 『んんっ……朔夜……』 「……………………」 その姿を見てめちゃくちゃ胸の奥がぎゅーーーんとなった お、俺を捜してる…… 無意識で俺を………… 可愛過ぎる!!! はぁあああああーッッ 「ここに居るよ」 『…………ん』 手をぎゅっと握るとそのまま掴まれ引き寄せられた 水を飲みに行こうと思ったけど…… まぁいいか クスッと笑い、自分も毛布の中へ潜り込み憂の体を抱き寄せた 肌と肌がくっ付き温かくて凄く心地が良い さっきまで感じていた温かさとはまた違った温かさ 「本当に可愛いな……」 『……』 幸せを感じるほんのひととき 朔夜の幸せなひとときはきっと他にも沢山ある(笑) .
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