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そんな狭い所で乗り回さないで怖い。
あのバイクで引きずられたりしないよね??
そんな外の連中に気付かれて挨拶されるも爽やかな彼はスルーしていき、倉庫の中へと導かれる。
そういえばさっきのごつい人やここにいる人たちの反応を見る限り、この人、お偉いさんか?
そんな風には全然見えない見た目と、ここの人達からの羨望の眼差しからのギャップで、一層不気味に、怖く見えてくる。
倉庫の中にもたくさんの人が集まっていて、奥の方には雑に置かれているソファーや机があり……え、机あるの?
大人数いる割には小ぢんまりとしたその一角は、せいぜい2人分の席しかない。
その机の上に置いてあったのは、印刷面いっぱいに水着のお姉さんが微笑んでいる分厚い雑誌……。
まって、そういう雑誌にしては分厚すぎないか?
背表紙の幅三センチくらいない?
今は誰も読んでいないようだ……え、こんだけ人がいて『そういう本』を誰も読んでないって、ある?
偏見だろうか?
それとも偉い人の私物か?
私は奇異の目に晒されつつ、けれど文句を誰からも言われることもなく、倉庫の奥にある階段へと導かれていた。
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