ワケあり後宮皇帝の妻に選ばれた娘は懐妊発覚？～皇帝の正体は百獣の王～

ここで、一からスタート

「皆さん、お揃いですね。では、これから説明します。申し遅れましたが、城主側近の従者と侍女の世話係を兼任している御羽那(オハナ)です。気軽にオハナと呼んでください。あしたからのすべき事が書かれた書類を渡すので目を通しておいてください。すべてを丸暗記する必要はありません。まず、手料理を振る舞う為の基礎が出来るのかというテストをここで行います。ルナさんからどうぞ。この中で年上から手本を見せてください。年少組は、ルナさんはじめとする年長組から手ほどを見せてもらって、ぜひとも自分のモノにしていってください。ライバルではありますが、派閥などは一切作らない事。ドジだなと思っても陰で笑ったりわざと人前で恥をかかせたりはしないでください。私は皇帝に皆さんの事を報告する義務があるので、皆さんの態度などは筒抜けだという事を忘れず、次回の食事会まで花嫁修行をしてください。私からは以上です。質問ある場合、私の部屋に来てください。貴重な時間をありがとうございました。お休みなさいませ」
　有無を言わせず、一気に話した御羽那。
　柑奈たちは、礼を述べてから各々部屋に戻っていく。