4-3.ハッピーハロウィン!―後編―

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(くるみちゃんをお持ち帰りして家に泊まらして……俺、我慢出来るん?)  男だから好きな女の子を抱きたくないといえば嘘になる。  だけど、「欲望のままに手を伸ばすのはダメじゃろ。くるみちゃんは鏡花(いもうと)と同い年じゃぞ!」とブレーキをかける自分がいることも確かなのだ。 「?」  そんな実篤(さねあつ)の迷いを見透かしたみたいにくるみに先を(うなが)されて苦し紛れ。 「っ……、ナリアのフンとか降ってくるかもしれんよ?」  自分でもわけが分からんことを()うてしもぉーたと後悔した実篤(さねあつ)だ。  なのにそれを受けたくるみが、至極真剣な顔をして「ここら辺、カナリアがおるんですかっ? (さむ)ぅて死んだりせんのんですかっ? (はよ)ぉ捕まえて保護してあげんと(しちゃげんと)可哀想です」と眉根を寄せてきたからたまらない。 「あ、……うん。そう、じゃ……ね」  実篤(さねあつ)は嘘をつくことの罪深さを身をもって実感しながら思った。 (「か」のつく鳥ならラスの方が現実的じゃったわぁー! 失敗したぁ!)  と――。
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